1972-05-24 第68回国会 衆議院 外務委員会 第18号
元山上陸作戦実施がはっきりと決定されたあと、パーク少将は当事の海上保安庁長官大久保武雄氏を極東アメリカ海軍部隊司令部作戦室に呼んで、アメリカ軍の元山上陸作戦の必要性を説明し、大久保長官に対して、日本の掃海艇を残らず対馬海峡地域に集合させて、元山沖の掃海を援助し、仁川の敷設機雷の後始末を支援するよう要請した。
元山上陸作戦実施がはっきりと決定されたあと、パーク少将は当事の海上保安庁長官大久保武雄氏を極東アメリカ海軍部隊司令部作戦室に呼んで、アメリカ軍の元山上陸作戦の必要性を説明し、大久保長官に対して、日本の掃海艇を残らず対馬海峡地域に集合させて、元山沖の掃海を援助し、仁川の敷設機雷の後始末を支援するよう要請した。
しかも一月の十八日から五日間産業経済に、「元山上陸作戦に参加、海上保安庁掃海艇」という見出しのもとに、これが掲載されている。しかもマツカーサー元帥の要請でこれをやつておるということが明らかにされておるのです。しかもその中には遺族の名前まで出ておる。中谷坂太郎という当時二十五歳の青年が、この機雷に触れて戦死したことが出ておる。
そのときにその一例とし、昭和二十五年の元山上陸作戦に日本の海上保安庁の掃海艇が出動したという問題をお聞きしたところが、掃海作業には従事したけれども、参戦をしておらないということを答弁されておる。しかしその掃海作業といり掃海作業が問題なのでありまして、大体掃海作業をするのには二通りある。いわゆる戦争のときと平時のとき。平時のときにおいては、これは浮遊する機雷等を掃海する。
二月二日の権業経済には朝鮮の元山上陸作戦に参加しておる、こういう記事がちやんと出ている。これはもうそういう点から見ても、そういうことを予想しているから……。かかる問題は私はきまつていると思う。その点、この先例に鑑みてどういうふうなのか。
しかるに、今日に至つて、元山上陸作戦には海上保安隊の掃海艇のほとんど全部が参加して、その一隻が沈没しておるという事実が報道されております。私はこれは単なる報道かと思うておりましたら、当時の国連軍最高司令官であつたマツカーサー元帥の最近の証明によつて、このことははつきりと裏づけせられたのであります。総理大臣は、今日この事実をお認めになるかどうか。